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若葉中学校 学校努力点


学校努力点
伝えよう 深めよう
〜ICTを効果的に活用した生徒中心の学び〜
 
 1 ねらい
 本校では、平成28年度から「伝えよう 深めよう」を主題に努力点に取り組んできた。令和3年度のタブレット導入に伴い、ICTを活用する活動を努力点に位置付けたところ。令和3年度春は13%の生徒が「ICT機器を,学校生活で活用していた」と回答したのに対して、令和5年度末は97%となり、大きな伸びが見られた。

 令和3年1月中央教育審議会答申で、「個別最適な学び」は「指導の個別化」と「学習の個性化」に整理されており、生徒が自己調整しながら学習を進められるよう指導することの重要性が指摘されている。また、答申教育課程部会の審議のまとめでは、探究的な学習や体験活動などを通じ、子ども同士、あるいは地域の方々をはじめ「多様な他者と協働」しながら、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、様々な社会的な変化を乗り越え、持続可能な社会の創り手となることができるよう、必要な資質能力を育成する「協働的な学び」を充実することも重要だと記されている。これを受けて、名古屋市学校教育の努力目標は重点事項の一つに「ICTを効果的に活用し、指導の個別化・学習の個性化と多様な他者との学び合いを一体的に進める子ども中心の学びの実践」を挙げている。

 昨年度末の学校関係者評価委員会では、「タブレット利用が増えるにつれ、面と向かったコミュニケーションが減って心配だ」という意見を頂いた。そこで、今年度はICTを適切な場面で活用し、生徒が自己調整しながら学習を進められるように「指導の個別化」と「学習の個性化」、探究的な学習や体験活動などを通じ「多様な他者との学び合い」を一体的に進め、生徒中心の学びとなるようにする。また、一人一人の教師が、なかまなビジョンを基に学習過程を組み立て、授業力チェックシートなどを活用し、授業改善をすすめるようにする。
 
 2 取り組みの方法
・指導の個別化

 ICTを効果的に活用して、支援の必要な生徒に重点的な指導をしたり、一人一人の特性や学習進度、学習到達度に応じて、指導方法、教材や学習時間を柔軟に設定したりすることで、生徒が基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得し、思考力・判断力・表現力等や、自ら学習を調整しながら粘り強く学習に取り組む態度を育成できるようにする。

・学習の個性化

 生徒たちの学習基盤、学ぶスピード、興味や関心、将来の目標は一人一人異なっているため、一律の教育方法では生徒自らの潜む能力を引き出すことはできない。そこで、ICTを効果的に活用して、一人一人の多様な個性や能力に合わせた学びを提供することで、生徒自身が自らの学習を最適となるように調整する。

・多様な他者との学び合い

 生徒一人一人が自分のペースを大事にしながら、ICTを効果的に活用した、協働で作成・編集等を行う活動や、多様な意見を共有しつつ合意形成を図る活動を通して学びを構築できるようにする。

・授業力改善チェックシート

 教師が授業力改善チェックシートを活用することで、学習過程の組み立てを見直し、授業改善できるようにする。
 
 3 学びの提供と育てたい生徒像
○ICTを効果的に活用した「指導の個別化」

個々の生徒の理解度や能力を把握することで、適切な指導方法を選ぶことができる。

生徒個々に目標を設定し、その目標に向かって個別に指導を行う。生徒は自分の目標に向かって進むことで、学びに対する意欲を高めることができる。

定期的に生徒の理解度や能力を把握して、個々の生徒に合った学習支援を提供することで、生徒は自分の学びを確認し、次に進むための課題を明確にできる。

生徒はグループで学ぶことで、お互いの意見を尊重し合い、自分の学びを深めることができる。また、お互いに学びをサポートし合い、自分の学びに自信をもつことができる。

○ICTを効果的に活用した「学習の個性化」

教師がテストや課題で生徒の理解度や能力を評価し、個々の生徒に合った学習支援を行うことで、生徒は自分の学びに対する意欲を高めることができる。

教師が生徒の興味や関心に合わせた自由度の高い教材を用いることで、生徒は異なる目標に向けて学習を深め、広げることができる。また、自らどのような方向性で学習を進めていけばよいかを考えることができる。

生徒が自分自身で考えて答えを導き出す問題を教師が提示することで、生徒は自らの思考力や判断力を養い、自ら学ぶ力を身につけることができる。

教師が生徒の学力や能力に合わせて、カリキュラムを構成することで、生徒は自分自身に適したペースで学んだり、学びに集中したりすることができる。

○ICTを効果的に活用した「多様な他者との学び合い」

生徒が自分自身の視野を広げ、新しい知識やスキルを習得することができる。

生徒が多様な視点を取り入れて、より豊かな学習経験を得ることができる。

生徒がお互いのスキルや知識を生かし、チームワークを発揮することができる。

生徒が問題解決力やコミュニケーションスキルを高められる。

生徒が異なる意見や視点から、自分の考え方を客観的に見直すことができる。

生徒が多様な視点の意見から、より深い理解を得ることができる。

生徒が互いにアイデアを出し合い、新たなアイデアや解決策を生み出すことができる。

※教職員一人一人が教科の実践計画を立て、中間報告会(10月)または最終報告会(2月)で紙面報告をする。



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